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3月10日、水曜日。
明るいJ村駅から南南東へ約11km、
歌舞伎座で芝居見物。
偶然頂戴したありがたいご縁で、
足を運ばせていただきましたが、
私、日頃から歌舞伎に親しんでいるわけでも、
また詳しいわけでもないのです。
ちなみにこれが、この日の演目。
拝見したのは第三部、
「菅原伝授手習鑑」の一幕「道明寺(どうみょうじ)」と、
能を元にした舞踏劇「石橋(しゃっきょう)」。
「道明寺」、
イヤホンを使って客席で聞ける巧みな解説のおかげで、
筋立てや場面の意味も何とかつかめました。
衣装や舞台美術の美しさ、
小道具の可愛らしさ、
役者さんたちのセリフ回しの響きの心地よさ
立ち居振る舞いの見事さ、
ぐーっと緊張させ観客を引きつけたかと思うと
一転して弛緩し笑いを誘う緩急のある演出の妙・・・
心揺さぶられ、すっかり痺れてしまいました。
「石橋」の華麗な踊りと大立ち回りには
ただもう目を見張るばかり、
すーーーっと胸が空きました。
いやはや「浮世を忘れる」とは、まったくこのことです。
おそらく、かつての江戸の観客たちが体験していたのは、
今よりもうす暗い照明の下での
より陰影の濃い舞台だったんでしょう。
町中の電飾も映画もテレビもラジオも
インターネットもない世界にあっては、
それでも十分に刺激的だったでしょうし、
光と闇の対比がもっとはっきりとしていて、
舞台の上にはまさに浮世離れのした、
魔法ようなスペクタクルと神秘が
あったんだろうなあ、きっと。
歌舞伎座、今年の4月の興行をもって改築のためいったん休館。
この佇まいもこの春で見おさめ。
これを機会に、
改築成った歌舞伎座にも足を運んでみたい気分。
思いもよらなかったその視点、
滑り込みセーフで頂戴しました、
こちらこそありがとうございます。
62年間、本当にお疲れさまでした。
(※2010/02/02明るいJ村駅から南西方面に約8㎞、合羽橋付近で撮影)
こちらの記事を、憶えていらっしゃいますでしょうか。
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/31/
昨年の4月半ば、
明るいJ村駅の南東約2㎞あたり、
滝野川馬場商店街を歩いていた時に見かけた、
50㏄バイク・スーパーカブにまつわるお話。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
独自なカスタマイズによって、
オートバイの範疇からはみ出し
ほとんど現代美術と化していたこの名車。
実は一昨日、約10ヶ月を経て、
あらためて見にいってみたんです。
過日、「ゴボウ巻き物件」を
再訪したときとはまた違った感慨。
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/107/
健気といいますか、尊いといいますか・・・
これはもう現代美術を通り越し、
滝に打たれたり、
山に1000日籠ったりという、
「荒行(あらぎょう)」の世界に
突入しているのではないでしょうか?
さて、来年はいったいどこまで
突き抜けてくれていることか。
何だか、どきどきしてきました・・・
1月3日、午前。
職員Kの生まれ故郷、
群馬県M村・通称「前橋」。
サブリミナル効果さえ狙っているんじゃないかという
名コピーを軒先に掲げた蕎麦屋、
「新亀庵」さんに遭遇する直前のこと。
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/101/
実は、もう1つ別の物件に遭遇していたのです。
はいこちら。
「スーパー料亭」という、
脳内の理解のメーターが
瞬時にレッドゾーンまで
振り切れてしまうような謎のカテゴリー。
そこに神々しくも柔らかい店名が掛け算され、
得も言われぬ魅力を発散。
看板再下段の見返り流し目写真でダメを押し、
こぼれ球も容赦なくゴールに叩きこむ念の入り方。
これだけでも誠に恐ろしい攻撃ですが、
私としては、何よりもこの前振り、
「男でよかった!!」
の、実も蓋もない雄叫び感と、
潔い全力疾走ぶりに拍手を送りたい。
ただ、このコピーでいくと決断した際に、
看板の施工主さん、
その強力なパワーを直感的には理解しつつも、
「いいのか?ほんとうに、ここまで言い切って、いいのか?!・・・」
と、かなりの迷いがあったのではないでしょうか。
というのも、その激しい葛藤が、
物件にそのまま反映しているからです。
看板は2つのパーツに分かれており、
もしも失敗だったと分かった時は、
前振り部分だけ差し替えられるような構造になっている。
きっとこういうのを
本物のリスク・マネジメントというんでしょう。
それにしても、M村のこの豊作振りは、
いったいどうしたことなんだろう。
ちょっと歩いただけで、
名コピーが村内にごろごろと転がっている・・・
と考えたところで、はたと気がつきました。
そうだ。
ここは、あの高名なコピーライターの方の出身地でもあったんだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%B8%E4%BA%95%E9%87%8D%E9%87%8C
M村、恐るべしです・・・
1月3日、午前。
群馬県M村・通称「前橋」の繁華街を行く。
こちら↓で紹介した弁天通り商店街も含めて、
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/99/
このあたりには
いい感じの昭和な商店街が他にもいくつか隣接しており、
まだ軒並みお店のシャッターは下りてましたが
散歩していて楽しかったです。
「この雰囲気、J村銀座商店街にも通じるものがあるな・・・」
思いつつ、千代田町の5丁目界隈を歩きながら見つけたのがこちら。
新亀庵さん。
「です!です!です!です!です!」と、
強い断定の助動詞を矢継ぎ早に繰り出して、
相撲の突っ張りのように激しく押し・・・
「うわっ!」と仰向けに倒れないよう
こちらが前に向けて踏ん張ったところで
丁寧な助動詞「ます」で優しく引き倒す。
もしも店が開いていたら、
前のめりになってそのまま店内に転げ込むこと間違いなし。
どん!
どどんっ!
恐るべき手練の凄技、完璧な攻撃です。
よし、今度M村に行ったら、
ちゃんとお店に入って
うどんかお蕎麦をいただこう、
そう決意せざるを得ませんもの、
ここまでやっていただいたら。
お品書きの品名の末尾にも、
全部「です」がついてたら嬉しいんだけどなあ・・・