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十条 ウィークエンド ビブリオ カフェ



2015年3月28日、土曜日。

友人が主催するイベント
十条 ウィークエンド ビブリオ カフェ」に、
役場職員一同で参加してきた。

天候にも恵まれ、
出演者26名、観客39名、合計65名が、
会場のCafe FINDの内と外に溢れ、大盛況。

他のどこでもない
都内の住宅地にひっそり佇む
ちっぽけなカフェに、
他の誰でもない1人ひとりの人物たちが集い、
語り、歌い、演奏し、踊り、体操し、売り、買い、
飲み、食べ、笑い、歓声を上げ、拍手した1日だった。

友人が日頃密に関わっており、
今回のイベントの大きな核になった
NPO法人の読書普及協会とは
無縁の観客も17名ほど。

4人に1人、
約25%は新たな繋がりが生まれる
芽になったということで、
彼もとても喜んでいた。

イベントの内容や
展開の仕方によっては、
今後このパーセンテージは
上がっていくことだろう。

イベントをさらにニュートラルな
「住み開き」的な形にすべく、
彼はどうやって舵を切っていくのか。

これからの動向にも注目したいと思う。

以下は彼から届いた
イベントの写真とキャプションだ。

イベントの内容を盛り沢山にし過ぎたこと、
超々基本的な人員配置のミスで、
司会進行と受付の両方に
目配りしなくてはいけなかったこと、
予想以上の来客があったことなどが重なり、
撮り逃している場面も多数あるとのこと。

当日の模様のほんの一部を伝える形になるが、
まずはご覧いただきたい。

*************************

01:黒澤忍さんのとんぼ玉売場
   

02:佐伯英雄さんの古本売場
   

03:受付には本博実行委員会から
   提供されたおまけの本が並ぶ。
   

04:早いもの勝ち!(笑)
   

05:愛知県からお越しくださった
   ゆりさんの朗読。
   とつとつとした語りがとてもよかった。(^ ^)
   

06:まだお昼ちょいすぎ。(笑)
   

07:2Fのギャラリースペースに通じる
   吹き抜け階段の踊場から階下を臨む。
   

08:高橋康子さんと佐伯英雄さんの「本の力」、
   やっぱり独特の魅力がある。
   コンビならざるコンビ(笑)の
   落ち着いた空気感、大好きです。(^o^)
   

09:牛込ドランカーズのリコーダー演奏。(笑;)
   

10:家庭教師のやまぐちみゆきさんによる受験のお話。
   

   「なぜ東大に行けるのか?
    それはその子が
    東大に行きたいと思ったからです」

   と語るやまぐちさん。

   集中を切らさず、
   何かをしたいと
   ブレずに「思い」続けることの
   難しさを思うにつけ、
   「東大」云々ではなく、
   生徒さんにそのように「思わせ」続ける
   やまぐちさんの力に
   感嘆せずにはいられません。

   読書普及協会とは無縁の、
   今年高校生になる女の子が、
   肯きまくって話を聞いている姿が印象的でした。

11:EKD7による「本気の恋するフォーチュンクッキー」。
   画像に一部お見苦しい点もございますが、(笑)
   舞台に華を添えてくださいました。
      
   
   
   
   

12:公開与太話「クサタマリコ」
   どっかんどっかんの大ウケ!!!(^o^)
   

14:おしまい。(笑)
   















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明日


 
明日開催予定の
十条ウィークエンド ビブリオ カフェ」の
詳細情報が友人から届いた。
 
下記に記載しておく。
 
************************************************
 
◆日程:2015年3月28日(土)
 
◆時間:開場11:00
    開演11:30~18:00
   (18:30~21:00まで打ち上げ/会費2,500円~3,500円程度)
 
◆場所:Gallery&Cafe FIND
    〒114-0034 東京都北区上十条2-9-1
    Tel/Fax 03-5876-7566
    cafe@find.ecnet.jp
    ※アクセス
    JR埼京線 十条駅より徒歩4分
 
         
 
【プログラム】:料金/500円「玉」1枚(※大学生以下無料)
 
◆手遊び読み遊び講座
 (11:30~12:00)
 いけがやゆり
 
◆トークイベント「本の力」
 ~「ハズレ」がなくなる読書術(仮)~
 (13:00~14:00) 
 佐伯英雄(NPO法人読書普及協会 理事長)
 高橋康子(NPO法人読書普及協会 理事)
 
◆ダンスの時間~読書を踊る~
 (14:10~14:20)
 しかのいのこ(森谷紀久子ダンススタジオ所属)
 
◆リコーダーコンサート~ジブリ・ディズニー・古楽etc~
 (14:30~15:00)
 牛込ドランカーズ(坂本桂一・鹿野青介)
 (中川つよしリコーダー教室所属) 
 +ゲスト:宇田川 実(ギター)
 
◆トーク&相談会
 ~高校受験が楽しみになる非常識な話し~
 (15:10~15:55)
 やまぐちみゆき(家庭教師)
 (※中学受験、大学受験の相談もお受けします)
 
◆本気の「恋するフォーチュンクッキー」
 (16:00~16:10)
 EKD6(※EKD=江戸川歌劇団/
             リーダー・ことうまさよ/
             センター:ALL)
 
◆「ゆる体操」講座
 (16:20~16:50)
 石崎千香子
 (日本ゆる協会公認ゆる体操正指導員中級)
 
◆公開与太話「クサタマリコ」
 ~テーマ《吉田万里子は本当に強いのか?》~
 (17:00~18:00)
 高草雄士森崎英五朗吉田万里子
 
◆トークイベント「オレの話をきけ」
 (18:30~∞)
 山田2000

《物販》11:00~18:00
・とんぼ玉販売(黒澤 忍・浅草とんぼ玉工房 代表)
・古書販売(佐伯英雄・本の「越後屋」店主)
 
《1Fカフェスペース》11:00~16:00
・各種ドリンク&フードあり
 /イベント参加者のみ利用可
 
************************************************
 
天気も良さそうだし、
ぽかぽか暖かくなりそうだし、
桜も三分咲きくらいにはなりそうだし。
 
楽しみだ。
















難題




2015/3/28(土)に、
村内で「十条ウィークエンド ビブリオ カフェ
というイベントを企画している友人の、
フェイスブックの記事を下記に引用しておく。

***********************(引用開始)


【シャッフル】


みなさんは、
たとえば幼なじみと、
中学、高校時代の友だち、
大学で出会った友だち、
社会人になってからつき合いが始まった人たち、
趣味の活動を通じて知り合った人たち等々を
いっぺんに自宅に招いたことがありますか?

2015/3/28の「十条ウィークエンドビブリオカフェ」で、
週末の臨時「出張客間」という形式で、
私、生れて初めてそれをやってみてるんですけど、
予想以上の面白さですよこれは。

当たり前のことですが、
知り合った時代と場所に応じて、
する「顔」を変えているんですよ、人って。

ネットでイベントの情報を
お届けできない方々に向けて、
友だちからもらった特製切手を使って
チラシを封書で送ったんですけど、
宛名を書きながら
自分の顔がくるくる変わるのが分かった。

顔面シャッフル。(笑)

さて。

イベント当日、
おれはどんな顔をすればいいんだろう。(笑)

ではでは、また。(^o^)

***********************(引用終り)

イベント当日の彼の顔をしかと見届けてくるつもりだ。

しかしこれ、
かなりの難題だと思うけれど。

何でこんなに楽しそうなんだ、あいつ…… (^ ^;)






























村の催し物のお知らせ



明るいJ村の村民であり
古い友人でもある男から、
イベントの知らせが届いた。

「十条 ウィークエンド ビブリオ カフェ」。

会場は村内のカフェ、FINDさん。

日時は2015年3月28日(土)、
11時半から18時くらいまで。

これがイベントのチラシだ。



イベントの企画の背景と意図を記した、
彼のフェイスブックの記事を
下記に引用しておく。

いささか長く、
チラシの中身とダブる部分もあるが、
ぜひご一読をいただきたい。

***********************(引用開始)

【「公(おおやけ)」を手作りする】

「社会デザイン研究者」の
三浦 展(みうらあつし)さん。
彼がその著書『第四の消費』の中で
「第三の消費社会」と呼んだ
1975年から2004年までの日本で、
「消費」は極限まで「個人化」した。

たとえばそれは、
テレビが一家に一台ではなく、
一人に一台になった時代であり、
ダイニングルームに鎮座まします
重厚なオーディオセットではなく、
ウォークマンが売れまくった時代だった。

「自分らしさ」の確立を目指して、
人々は自分の個性を彩ってくれる商品を
血眼になって探しまくり、私有した。

それはある意味不毛で果てしのない
「自分探し」の時代でもあった。

そうした時代の流れに
手放しでコミット
していたわけではないけれど。

というか、
むしろ個人的には
積極的に背を向けてきたような
わけだけれど、(笑)
10代から30代を通じて
この時代をリアルタイムで
生きた身からすると、
三浦さんのこの分析はとても実感が湧く。

そして2005年に幕開けし
2034年まで続く「第四の消費社会」では、


 ①個人志向は社会志向へ(「私」から「公」へ)
 ②利己主義は利他主義へ
 ③私有主義はシェア主義へ
 ④ブランド志向はシンプル・カジュアル志向へ
 ⑤欧米志向・都会志向・自分らしさ志向は日本志向・地方志向へ
 ⑥「物」の重視は「人」の重視へ


と時代の振り子は
大きくゆれることになるとのこと。

本書のアマゾンレビューなどを見ていると、
データの用い方や論の展開の仕方などに
マイナス評価を下している方もいるようだ。

けれどもこの本は、
大まかな世代や時代ごとの幸福観と、
それと切り離すことのできない
市井の人々の希望(ニーズ)の本質を
大づかみに把握・共有し、
生産者・消費者の双方にとって
実のある次の一手を構想するための
とても便利なツールになると思う。

実際、三浦さんが第四の消費社会の基調をなす
傾向性として析出した、
上記6本の変化のベクトルをじっと見ていると、


  「なるほど、
   あれはそういうことだったのか……」


と肯きたくなるような具体例が
いくつも思い浮かんでくるし、
それぞれの例が、
まるで欠けていた
パズルのピースを埋めるようにして、
大きな1つの絵の中に
パチンぱちんとハマっていく快感がある。

どうだろう。

みなさんはどんな風に感じるだろうか?



『第四の消費』の中にも登場する、
「日常編集家」のアサダワタルさん。

彼が提出した「住み開き(すみびらき)」
という言葉がある。

アサダさんの著書によれば、
住み開きの典型例では、
個人宅をちょっとだけ開放して、
そこに人(他人)を招き入れることになる。

招き入れて、
たとえば短期間の寝泊りをさせてあげたり、
絵や工芸作品の個展、音楽会、
講演会などなど
様々なイベントを開催したりする。

すると……


 「小さなコミュニティが生まれ、
  自分の仕事や趣味の活動が
  他者へと自然にかつ確実に
  共有されていくのだ。
  そこでは無論、金(かね)の縁ではなく、
  血縁でもなく、もはや地縁でも会社の縁でもない、
  それらが有機的に絡み合う
  『第三の縁』が結ばれるのだ」
 (『住み開き』筑摩書房・P14)

               


プライバシーを大々的に
犠牲にするというのではなく、
無理せず少しだけ開くことによって、
新しい人のつながりを
生むための土俵を作ること。

ちょっとした家具やスペースを
週末にDIYでこしらえるようにして、
自前の「公(おおやけ)」を手作りする試み。

それが「住み開き」だ。



3月28日(土)に、
肩の凝らない
ちょっとしたイベントやろうと思っている。

アサダさんが
著作の中でレポートしてくれた
様々な興味深い事例たちと
今回のイベントは完全には重ならないけれど、
着想の根っこのあたりを掘っていくと、
たぶん住み開きを生んだのと
同じスピリットにぶつかるはずだ。

そしてその下には、
三浦さんが見つけ出した
時代の変化のベクトルの1つ、
「個人志向から社会志向へ
(「私」から「公」へ)」が
横たわっていることだろう。

概要がまとまったら、またここで発表します。

ピンと来たら、
ぜひ遊びに来てくださいまし。……

***********************(引用終り)

昔のJ村の家々の軒下には
けっこう「縁側」があった。

縁側で私生活は外に向けて開かれ、
そこは茶飲み話や井戸端会議や夕涼みなどなど、
「人様・世間様」との交わりの舞台となった。

時代の流れと共に、
外と隔絶したプライベート空間に
いつの間にか引きこもり切っていた私たちは、
消えてしまった縁側を
心のどこかで求めていたのかもしれない。

そして私たちは、
やはり時代の流れと共に、
ネットやソーシャルメディアなど
今風の道具立てを使って、
目には見えない縁側のようなものを、
それとは知らずに
せっせと作り直していたのかもしれない。

友人の企画したイベントもまた、
そんな見えない縁側に
新しい具体的な形を与えようとする
試みの1つだろう。

このブログで断続的に報告してきた活動が、
果たそうとして果たせなかった何かが
そこにはあるような気がする。

幸い当日は今のところ他に予定もないので、
私たち役場職員一同も
遊びに行ってみようと思う。

さてさて。

どんな土曜日になるのか、な……




























スイート・メモリーズ



2014年10月29日、水曜日、夕刻。

友だちのとんかつ屋さんを訪ねて
江戸川区の瑞江(みずえ)に行った。

とんかつ二条」というお店。

わが村の通称「十条」とは
「条」つながりの店名ということもあり、
タダならなぬご縁を
勝手に感じていたこのお店、
6月に火事になり
長期の休業状態だったのだが、
無事修復成って
9月10日に再オープンを果たした。


  「よかった・・・・・・」


胸をなで下ろしつつ、
中々足を運べなかったのが、
過日、間が合ってお邪魔できたような次第。

瑞江の駅から地上に出ると、
電線の格子模様の向こうで
西の空が暮れかけていた。



2分も歩かないうちに店に着く、
17時半の開店直後で、
客はまだ私1人だけ。

唯一焼け残って
そのまま使えたという
カウンターの席に腰掛け、
目の前で調理をするマスターと
雑談しながら見回す明るい店内に、
火事の痕跡はみじんもない。

楽しみにしていた
ロースかつ定食をいただく。



分厚い極上肉を使った
揚げたてのカツにかぶりつく度に、


  「なんでこんなに柔らかいの?」


といつも思う。

ソースだけではなく、
常備されている
桜色のアンデスの岩塩で
さっぱりといただくのも楽しみの一つだ。

かなりのボリューム、
でもぜんぜんもたれない、
本当に美味しい。

店で供するお肉や野菜やお酒同様
よく吟味されたお米、
炭水化物中毒患者泣かせのごはんがまた旨い。

粒がぴしっと立っており
ぴかぴか光っている、
新米が出回るこの時期は美味しさ倍増。

「おかわりっ!」の一言を
のみ込むのに誠に難儀したが、
これもいつものこと。

後の席があったので、
デザートの栗のアイスクリームは
辛うじてがまんする。


  「これギターもつなげるんですよ」


マスターがカウンターの向こう側から出てきて、
新設された自慢のオーディオ機材に
赤いエレキギターのプラグを差し込んだ。

しっとりとつま弾く曲は
松田聖子「スイート・メモリーズ」。

とんかつ二条。

カツのつけ合わせは生野菜だけじゃない。

生演奏も。