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工事中

明るいJ村駅の南東約5.5kmにある、
朝倉彫塑館。
http://www.taitocity.net/taito/asakura/

HP上の解説によれば、ここは、

   彫塑家朝倉文夫が明治40年から昭和39年までの57年間、
   アトリエ兼自宅として使用していた建物

とのこと。

和洋折衷様式の落ち着いた館内もいいし、
展示されている作品も、
しっくりとその場に馴染んでいて、いい。

特に、無類の猫好きだった朝倉氏が残した、
猫の立体作品は生き生きとして愛嬌があり、
大好きだ。

中庭の池がまたいい。

まるでヘンリー・ムーアの
彫刻作品のような丸みを帯びた、
大きな自然石がいくつか配されているのだが、
なんでもこれは伊豆の深海から
引き上げてきたものだそうな。

耐震補強と建築物の保存修復工事のため、
朝倉彫塑館は目下閉館中。

1ヶ月くらい前に、
自転車で近くを通りかかった時には、
こんな具合だった。

2f82395b.jpeg99b00843.jpeg







工事は平成25年3月頃までかかる予定とのこと。

無事に再度公開されたら、
雪の降る日に出かけて行って
館内の和室の縁側あたりに腰をかけ、
中庭の池に雪が降り落ちるところを
ぼーっと眺めて過ごしてみたいなあ。

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三ノ輪橋

明るいJ村役場に、
自転車が配備されてから約1ヵ月半が経過。
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/178/

この道具がもたらしてくれる、
自力で移動する際の素晴らしい移動効率に、
あらためてびっくり中。

自分的には、てくてくと散歩して、
2kmくらい歩いたかなというあたりの感覚と、
自転車で20kmくらい走ったときの感覚がほぼイコール。

つまり、ほとんど何のトレーニングもせずに、
移動効率が一気に10倍になる道具。

それが今の私にとっての自転車なのです。

歩きと自転車のこのギャップが面白く、
最近では隙あらばサドルにまたがり、
あっちこっちと走り回っているわけですが、
この前も、
王子のあたりから都電荒川線の東端の終着駅、
三ノ輪橋まで線路沿いの道をつたって行ってみたんです。

これまで、徒歩でも車でも、当の都電でも、
三ノ輪橋駅に行ったことがなく、
生まれて初めてのことでした。

下町の平坦な路面は自転車に優しく、
薄曇りの空の下、
のんびりとポタリング。

線路際の柵のあたりには薔薇が植えられており、
真紅、純白、薄いピンク、
見事に咲いた花たちを見物しながらの道行となりました。

程なく、噂には聞いていたアーケード商店街、
「ジョイフル三の輪」に到着。
http://www.joyfulminowa.com/

「昭和」を糠みそ桶に
漬けっぱなしで忘れ去り、
20余年経って、
あ、こりゃいかんとようやく思い出し、
いざ糠床の底に手を突っ込んで引っぱり出してみたら
こんな具合になっていましたというような佇まい。


   「これは、濃い・・・・・・」


と、ムフフとにやけながら
ゆっくりゆっくりアーケードを抜けると、
目指す三ノ輪橋駅に着きまして。

66a846fc.jpeg








構内にはこんな看板が。






4bff60be.jpeg







「ちょいとやり過ぎかな」とも思いましたが、
でも、こういう発想そのものは嫌いじゃないです。

ここは素直に、懐かしさを楽しませてもらいました。

 

石神井川を西へ②

承前↓
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/186/



サドルの上、
晩秋と初冬の境目の
暖かな午後の日差しを背中に受け、
知らない町並みを眺めながら
細い川の流れに沿ってペダルをこぎこぎ思い出す。

これまでの人生で、
一番自転車にお世話になっていた時期、
つまり、小学生の頃のことを。

日曜の午後、
いつも一緒に遊んでいた友だちが運悪くおらず、
只一人、家で暇を持て余すようなことがあると、
とりあえず自転車に乗って町に繰り出したもんです。

家の近所を宛もなく自転車で走り回っていると、
だんだんと日が傾いてきて、
勿体無いような寂しいような、
ああいかん、
このまま一日が終わるのか、
今日ここから何とか一盛り上がりして、
有終の美を飾ることができないものか、
そうだ、この道をいつもの交差点で引き返さずに、
そのまんま走って行ってみよう・・・・・・

なんてやっている内に軽く道に迷い、
気が付けばあたりは既に薄暗く、
街灯や商店や団地の明かりが
はっきりと目立つようになっている。

あああ帰り道が分からない、
胸はドキドキ、口の中はカラカラ、
両目の奥のあたりがむうっと熱く膨らんだようだ、
ここはどこだろう、
晩御飯までに家に着けるかなあ、
明るい自宅の茶の間の風景を
妙に懐かしく思い出しながら、
あっちに進みこっちに曲がりしていると、
ようやく見知った場所に飛び出して、
ああああよかったよかったホッと一安心、
というようなことがよくありました。

その点、川沿いの道は、
どこまで行っても逆方向に進めば
必ずもと来た場所へと帰れるわけで、
程よい迷子感と放浪感が楽しめていい、
うむ、おれも小学校を卒業してから
無駄に数十年生きてきたわけではなかったのだ、
自分でも知らない間に大人の知恵を身に着けて、


   「おーーーい!がんばれよーーーー!」


うわあ!びっくりした!

突然現れた自転車に乗った小学生の二人連れ、
道の左手の運動場で野球をやっている
小学生たちに向かって、
一人が大きな声援を送りました。


   「どっち応援してんの?」

   「いや、とくにどっちも、、両方」・・・


私を追い越していくリアル小学生たちの会話が
微かに聞こえてきました。

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大人の知恵もいいけれど、
小学生やってるのも悪くないなあ。

そんなことを思いながらしばらく行くと、
川沿いの道は大きめの通りにぶつかり、
突然立ち消えたようになっていました。

どうやら川は、
この遊園地の敷地の中を通り抜けている模様。

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何となく気持ちの区切りが付き、
道を引き返すことに。

川の北側の岸沿いの道を、今度は東へ。

しかしあれだなあ。

自転車に乗っていると、
三次元空間内を移動できるだけでなく、
意識の中では時間を過去に遡ることもできる。

ふむふむ。

自転車はタイムマシンにもなるんだ。

人間、ペダルをこぐことに慣れてくると、
サドルの上でいろんな考えごとをするようです。

で・・・

そうこうする内に、
往路で見送った大きな公園に差し掛かりまして。

公園の木立の間を縫う道を行くとこんなものが。





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発掘・復元された竪穴式住居は、
八世紀初め(奈良時代初め)のものとのこと。

5dee742a.jpeg








いや。


いくらなんでも、
そこまで過去に遡るつもりは・・・ ;


往復約2時間の行程。

距離にして約18km。

時間にして約1,300年のトラベルでした。

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*****************************************************
★栗原遺跡
http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/
rekishiwoshiru/rekishibunkazai/bunkazai/bunkazaishosai/b046.html

 

石神井川を西へ

11月6日、土曜日、午後。

暑くなく寒くなく、すかーっと快晴。

あまりにもいい天気。

気がつくと、
役場に新たに配備された自転車に乗り、
音無川、通称・石神井川の川沿いを、
西へ向かっていました。

ちなみに、お世話になっている自転車はこれ。

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停める時は、こんなふうに、
後輪を海老の尻尾のように折りたたみます。

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さて・・・・・・

川に沿って中山道を越えて、
時刻は13時13分。

日差しはどこまでも柔らかく、
紅葉し始めた桜の上にふんわりと注いでいました。

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いやはや、実にいい気分。

そのままゆるゆるとペダルをこぎ、
川の蛇行に合わせてくねりくねりと進んでいるうちに、
いつの間にか徒歩では行ったことのない場所に突入。


   「ははあ・・・・・・」


サドルの上から、
初めて見る景色がゆっくりと後ろに
流れていくのを眺めていると。

ちょっとびっくりするような解放感が
胸に込み上げてきました。

普段、明るいJ村で背負ったり、寄りかかったり、
挨拶したり、すれ違ったりしているものたちから、
この体がふわりと浮いて、
未知の場所へと漂っていくような感じ。

アップダウンの多い東京西部の道も、
川に沿って進む限り、ほぼ平坦。

ペダリを踏む足に
ほとんど何のストレスも感じないまま、
「ここは一体どこだろう?」という場所を、
どんどんどんどんひたすら進む。

川が大きく一度北に蛇行し、
もう一度南に急角度で折り返してくるポイントの、
北側の岸辺に沿って立派な林が現れる。

どうやら大きな公園のようだ。

ちょうどその時、川の南側を走っていたので、
公園には帰りに寄ることに決め、なおも進む。

時刻は14時前。

ふむ。

今日はこのまま、行けるところまでいってみよう・・・




(※3日後の金曜日に続きます。
 よろしければ、そちらもご覧ください)