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>老若男女、
>多くの人が快適に楽しめる二輪車を追求して
>「おそば屋さんの出前の方にも
>楽に運転できるバイク」をめざして開発され、
>1958年8月に発売を開始。

>以来、ビジネスにレジャーに、
>日本だけでなく世界中で愛用され続けて

50年を超えたオートバイ・スーパーカブ。
http://www.honda.co.jp/motor-lineup/supercub50/

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ちょうど誕生50周年だった去年には、
↓こんな映画も公開されてたんですね。
http://www.supercub-movie.com/

メーカーであるホンダさんのデータによれば、
スーパーカブ、
時速30㎞走行時の燃費は
リッターあたり100㎞を超してますっ!

同じ距離を走るための
乗り手の飲食やら寝起きやらをまかなう
エネルギーなんかも考えると、
もしや自転車よりもエコな乗り物??

そういえば、
アウトドア雑誌の草分け
「BE-PAL」の創刊号(1981年6月10日発売)には、
驚異的な燃費ゆえに、
これはオートバイだけど「自然派」の乗り物だ
というような切り口で、
スーパーカブの全部品を分解して並べている写真が
載ってたような記憶が。

ネットでいろいろ検索してみると、
お仕事に使うだけじゃなく、
綺麗に改造して楽しんでいる人もたくさん
いらっしゃるようで。



幅広い用途で多くの人たちに愛されている、
このロングセラーバイク、
明るいJ村界隈でもよく見かけます。

  「すととととととと・・・」

軽やかなエンジン音を控え目に響かせながら、
入り組んだ路地をするすると往来。

スーパーカブ、
村のお蕎麦屋さん、中華屋さん、
酒屋さんなんかにとっては、
無くてはならない運搬手段の1つでしょう。

で、先月の半ば頃のことなんですが・・・

J村駅の南東約2㎞あたり、
滝野川馬場商店街を歩いていた時、
路上に駐車されているスーパーカブに遭遇。

こちらです。

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前輪部分の泥除けカバーからサドル下にかけて
丹念に貼られたガムテープ。

てるてる坊主の頭のような、
サドルを覆うビニール袋。

そして、ハンドルから後部の荷台にかけて、
ビニール紐で念入りに固定された、
水色のビニールシート。

なんといいますか、この・・・

粗末に扱われているのか、
丁寧に扱われているのか?

用途はなんなのか?(汗)

名車・スーパーカブの、
懐の無限の深さを感じさせる1台でした。

北の花

4月某日、土曜日。

小学4年生目前の春休み最後の3日間を使って、
J村から北北東へ約250km、
福島の友人宅へ冒険の旅に出た職員Yの後を追い、
わたくし職員SとKも福島入り。

翌日の日曜日。

友人一家と「福島の桃源郷」と呼び名も高い花見山へ。

開花には、まだ一週間ほど早いとのことでしたが、
いやいやどうして、
天人唐草、彼岸桜、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、白木蓮・・・
色とりどりの花々が出迎えてくれました。

まだ人出も少ない分、
のんびりと楽しめましたし。

まずは足もとから、天人唐草。

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山の麓にもふわりと春が。

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いいなあ。

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山の中腹からの眺め。

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個人が所有する小さな山に
花が植えられたのが始まりだったそうなんですが、
それに倣って、今では周囲の山々にも、
花の波紋は広がっているようで。

時折、雲の影が、ゆっくりと麓を渡っていく様子も実に素敵でした。

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J村のソメイヨシノはすっかり散ってしまったけれど、
今日あたり、ますます華やかだろうなあ、福島の花見山・・・

崖の上のゴースト③

2月某日、日曜日。

J村役場職員S、K、Yの3名は、
高台に位置するK神社でお参りを済ませ、
K神社とH寺の間の路地をさらに北へ。

谷地(やち)と違って、
高台の路地は、
細く曲がりくねっていても
どこか乾いて明るい雰囲気があるから不思議です。

東西に延びる高台の、
幅の広い尾根を北に突っ切り、
急で長い三日月坂を下って再び谷地に。

そのまま進んで、午前11時頃、
昭和37年(1962年)2月に入居開始になったという
A台団地のある高台の麓に到着。

崖のごとく切り立った石垣を巻く坂を上がって
団地の高台に到着、
歩いてきた道筋をふり返ると、
早春の眠くなるような日差しの下、
家々に埋め尽くされた谷地と高台の帯。

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団地の中を散策、梅を植えた一角にはベンチがあり、
ベンチには日なたぼっこをするおばあさんの2人連れ、
大きなレンズを付けた立派なカメラで、
梅の花の写真を撮るおじさんも。

同じ形をしたたくさんの棟と、
ベランダに干された布団、洗濯物、
広い芝生の庭、松やケヤキ、ヒイラギの植え込み・・・

この団地は、子どもの頃に私が暮らしていた、
C県K市のT台団地とそっくりのロケーション。

ちなみにT台団地の入居開始は、
昭和39年(1964年)の4月、
これは私が生まれる3年前の春のこと。

私は7歳までここにいたんですが、
当時の団地と言えば、子どもだらけで。

男の子も女の子も、
小学校6年生のガキ大将とお姉さんを頭に頂いて、
そこらじゅうを駆け回ってました。

 (なつかしいなあ・・・)

昔のことを思い出しながら、
庭と棟の間に延びる小道を歩いてたとき、
団地と言えばやはりこれも付きものの、
小さな公園が目に入りました。

 (どれどれ・・・)

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コンクリの囲いの中に砂場、
砂場の真中に奇妙な形をした遊具。

 (すごい格好をしているなあ・・・)

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まるでダリの絵の中に出てくる
オブジェのような形をした遊具を、
ひとしきり鑑賞してから後ろをふりかえると、

 (あ゛・・・)








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そうです。

私たちは、気がつかないうちに、
崖の上のお化けに遭遇していたのでした。

あまりの事態に、私も、職員KもYも、
その場に彫像のようになって凍りつき、、、

一瞬の後、9歳の職員Yは、お化けに登り始めました。(笑)

 「そろそろ行こうか」

職員Yに呼びかけて再び出発、後にしてきた公園をふり返ると、

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人影は、なし。

今から35年くらい前。

きっとこの公園には、
子どもたちがうじゃうじゃいたはず。

 (みんな、どこにいっちゃったんだろう?)

そう思ったとたん、
中くらいのピコピコハンマーで1発ハタかれたような衝撃が
後頭部に走りました。

崖の上のゴーストは。

長い年月をかけて、
職員KとYという新たな仲間に巡り合い。

いつの間にかおっさんの姿に化けて、
子どもたちの消えた公園を眺めている。

この、私なのか?・・・



2月の日曜日の真っ昼間の、
何やら怪談めいた散歩の話には、
気の利いた後日談のようなものはありません。

私は勤勉な人間に戻って、
日々の糧を得んがために働いています。

ただ、こうして、
文章にまとめてみてあらためて思うのは。

お化けになるのも、
それほど悪くないなということです。

ほんとですよ。

ぜんぜん悪くないです。

みなさんも時々、
退屈な人間をやめてみてはいかがですか?


(おしまい)


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※2つの団地の入居開始年月については、
 団地の素晴らしい写真がたくさん載っている
 下記のHPを参考にさせていただきました。

 謹んでお礼を申し上げます、
 ありがとうございました。

 ●団地百景
 http://www.danchi100k.com/