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ここ数日、朝晩はすっかり涼しくなったJ村。

J村駅のプラットホームの下は
薄暗い地面がむき出しになっていて、
そこには線路の砂利がはみ出しており、
あっちこっちにちょっとした草むらがある。

昨日の朝早く、
その草むらからコオロギの声が聞こえてきた。

今年は空から雲の蓋がほとんど取れない
すかっとしない夏だったが、
そんな夏でも、
行ってしまうのかと思うと寂しい。


今朝もコオロギは鳴いていた。


そして、これは一昨日の夕方。

あっと思って撮った写真がこちら。





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足元よりも早く、秋は頭上に広がっていた。


(※J村駅の南東約1.7㎞・北区滝野川2丁目付近で撮影)

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おみやげ

7月某日、土曜日の午前中。

天気は曇り、時々小雨。

J村駅から南南西に約12km、
世田谷区のS北沢村を職員Kと2人で散策。

この村を舞台に、
いくつもの小劇団が群雄割拠し
話題を呼んでいたのは、
今から20年以上前のことになる。

職員Kと私がS北沢村によく足を運んでいたのも
ちょうどその頃だ。

5歳児が出来るだけ丁寧に書こうとした
阿弥陀クジみたいな
交差するいくつもの細い通りには、
アパレルのショップ、中華屋、
アンティークの雑貨屋、喫茶店、
古着屋、煎餅屋、居酒屋風のダイニング、床屋、
フレンチレストラン、布地屋、イタリアンレストラン、
スーパーマーケット、カフェ、本屋、
おでん屋、猫カフェ、鮨屋、履物屋、酒屋・・・

まるで地元に密着した商店街と
外から人が遊びに来る繁華街を
出鱈目にシャッフルしたように、
小さな店が軒を連ねており、
ほとんどの通りが、
少し行くといつの間にか住宅地になってしまう。

歩きながら目先が変わって全然飽きないし、
何も考えずに散歩するには、ちょうどいい広さ。

昔よく行った喫茶店でコーヒーを飲んだり、
古着屋で買い物をしたり、
懐かしき珉亭でラーメンを食べたりしながら、
久しぶりに歩いてみたが、
個々のお店の入れ替わりや
流行り廃りの大きな波の跡はあったものの、
村全体の雑多な雰囲気は変わっていなかった。

金平糖の角のように
風景にアクセントを添える、
村の小さな「でっぱり」たちも健在。

謎の植木鉢があり。

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老舗のJAZZ喫茶があり。

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トマソン(無用門タイプ)があり。
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/35/
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/45/

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西洋朝顔に埋もれそうな床屋があり。

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マンションの軒下に隠れるように古井戸があり。

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駅前の闇市も無事。

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普段はまず入らないような雑貨屋で、
思わず「おみやげ」を買ってしまったのも、
村の懐かしい佇まいが
嬉しかったからかもしれない。

こちら。

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ブリキの「J」。

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花火

8月1日、土曜日。

明るいJ村駅から東南東へ17kmちょい、
江戸川区のS村で花火見物。
http://www.walkerplus.com/hanabi/kanto/detail/fw0471.html

8月の最初の土曜日、
S村は見物客で溢れかえり、
大変なお祭り騒ぎに。

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懇意にさせていただいている、
S村の「読書のすすめ」という本屋さんでは、
お店のファンの方々と店先で毎年花火を楽しんでいる、
J村職員SとKとYの3名は今年初参加。

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飲み物も、

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おつまみも用意され、

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日暮れ前から、わいわい始まる。

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この日に限らず、
北は北海道から南は沖縄まで、
全国各地からファンはやってくる。

最近は海外からのお客さんもいるようだ。

店主・清水克衛さんやお店のスタッフの方々が
選びススめてくれる本の面白さ、
お客さんを笑わせ驚かせ楽しませようとする
このお店の工夫や知恵に魅かれてのこと。

さて。

それではそろそろメインイベントをお楽しみください。

まずは、読書のすすめさんが入っている
マンションの屋上からオープニングをどうぞ。

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ひゅ~~~~・・・

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どぉーーーんっ♪

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店先の路上でもリラックスして見物。

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東西に延びるバス通りから
北に切れ込む細い商店街の向こうに
川縁で上げる花火が見える。

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クライマックスは、
まるで彼方に火の手が上がったような勢い。

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花火を肴に店先での宴は真夜中過ぎまで。

清水店長、スタッフのみなさん、
同席されていたみなさん、
ありがとうございました。

S村ナイト、
たっぷりと堪能させていただきました。

********************************************************

 (※注:この日はお店に集まった子どもたちのために、
    特別、屋上にご案内していただきました。
    通常、こちらの屋上には上がれません。
    念のため補足いたします。)

古都のトマソン

こちらのエントリーの最後に触れた、
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/35/
『超芸術トマソン』(赤瀬川原平・ちくま文庫)という本。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021892/

あらためて読み返してまして。

驚きました、J村のトマソンが結構登場してたんです。

いや~すっかり忘れてました。(笑)

トマソンとは「不動産に付属・保存されている無用の長物」のこと。
(※ウィキペディア20090710より)

この本片手に、
四半世紀前の村内のトマソンがどうなっているか、
近いうちに確認にいってみようと思ってます。



7月4日、土曜日。

私、あるイベントに参加すべく、J村から西南西に約370Km、
京都の町にいっておりました。

で、同じイベントに参加していたF村役場嘱託職員・Mさんと、
夕方、散歩がてら2人で歩いてたんです。

場所は、六角通と三条通を南北に結ぶ、
柳馬場通りか、その1本2本、西か東か、
確かそのあたりだったはず。

歩きながらの話題は、
トマソンや赤瀬川原平さんの仕事のこと。

Mさん、あれ以来すっかりトマソンを
気に入って下さってまして、
嬉しいなあと思いつつなおも歩いていますと。

路上観察の神さまの引き合わせでしょうか、
こちらの「物件」に出会いました。

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  「おおっ!これは見事な【原爆タイプ】っ!!」

喜ぶ2人。(^^)

京の古い町屋風の商家の佇まいが
目に浮かぶような逸品です。

  #【原爆タイプ】についてお知りになりたい方は
  #こちらのエントリーをどうぞ。
    http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/35/

いやはや、こういうことがあるんですねえと、
見とれながら、そのまま数歩行ったところで
じわあっと目に入ってきたのがこちら。

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最初の物件との明暗の対比も鮮やかに、
またも現れました、原爆タイプのトマソン。

  「すごいなあ・・・」

それだけ言って、あとは無言のまま、
夕陽を浴びながら対峙する両物件を見つめる2人。

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さすが京都のトマソン、
竜虎か風神雷神か、
まるで一対の屏風絵のような味わいでした。