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崖の上のゴースト①

武蔵野台地の北東端に位置するJ村では、
幾筋かの高台と、
その間を走る谷地(やち)が入り組んでいます。

2月下旬の日曜日の朝。

抜けるような晴れ空に誘われて、
J村の北、
高台と谷地の入り組み方が
さらに激しいA村まで散歩に。

この日のメンバーは、私Sと、KとYの3名。

高台の路地を歩いていると
切り立った崖に行きあたり、
いきなり目の前に、
大きな空と、崖下の家並みが現れる。

両側を高台に挟まれた谷地に下りると、
そこはいつも、眠り込んだように静か。

アップダウンが激しいので
歩くのがきつい時もあるんですが、
そんな風景の変化が楽しくて、
長い坂道と階段が縦横に走るA村、
好きな散歩コースの1つなんです。

 「J村の北の縁からずーっと崖を降りてA村に入って、
  また上ったところにあるI付公園なんて、
  オレが子どものは、
  お化けが出るって言われてたんだぜ」

これはJ村暮らしが長い叔父の言葉。  

昭和30年代のことでしょう、
J村とA村の境のあたり、
昔はかなり寂しい場所だったようで。

でも、時は移って平成の御代、
世紀も20から21にあらたまって、
村々の様相は一変しています。

しかも、この日は天気も良かったし、

cd0b3207.jpeg







全行程を踏破して2時間弱の散歩コースで、
出発点の駅前あたりを歩いていたのが
まだ朝の10時を回った頃でしたから、
J村銀座商店街のアーケードを抜け、

67a9c9ed.jpeg







さくら餅欲、草餅欲をかき立てられつつ、
さらに進んでF士見銀座商店街を抜け、

564d2db6.jpeg







もう何度目だろう、
鄧小平さんの夕飯が
担々めんであったことを学び直し、
K状7号線を渡って
気分も軽くJ村の北の縁に出たときには、
まさかこの後自分たちが、
本当にお化けに出会うことになるとは
予想もしていなかったのです。


(※3/19に続きます)

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