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太古

村を流れる音無川(石神井川)沿いを歩いてると、
よく不思議に思うことがありました。

川床の様子です。

つい最近、
天気の良い午後に川沿いを散歩していた時も、
水が比較的澄んでいたためよく見えました、
ご覧ください、こちらです。

672e46e9.jpeg







人工的に整備されている川床の合間に、
時々むき出しの自然の力を感じさせる
こんな場所があるんです。

長い時間をかけて浸食されたように見える岩盤には、
水流の有機的な曲線がトレースされています。

岩の上に残された
なめらかな曲線は複雑ですが、
動かしがたい秩序の存在を暗示するかのようで。

それから、よく見ると、
岩盤の表面に小さな穴がぽこぽこと開いてます。

何らかの水生生物の痕跡でしょうか・・・

いい機会だと思い、
ネット上でいろいろ検索してみたところ、
こちらのホームページにぶつかりました。
http://www.geocities.jp/horiuchihiroe/tishitu/2005_1_23tokyo.html

明るいJ村も乗っかっているこの星は、
万年単位の長い長い時間をかけて、
全体的に寒暖のサイクルを繰り返しています。

寒くなると氷が増えて海の水位は下がり、
暖かくなると氷が溶けて海の水位は上がることになり、
音無川の底に見えている不思議な川床は、
なんと18万年前、
水位が上がってこのあたりまで海が来ていた頃の
海底の地層=「東京層」なのだそうで。

表面に見える小さな穴は
「アナジャコ」の巣穴とのこと。
 ↓↓↓↓↓

f2445583.jpeg







http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B3

別の方のブログによれば↓、
http://ch08180.kitaguni.tv/e296238.html
「東京層」は12~13万年前の
「下末吉海進(しもすえよしかいしん)」によって
形成されたとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E6%9C%AB%E5%90%89%E6%B5%B7%E9%80%B2

いずれにしても10万年以上前の恐ろしく昔のこと。

ちなみに「海進」とは海の水位が上がって
それまで陸地だった場所まで
海が入り込んでくる現象のこと。

起こった時代によって
たとえば「下末吉」海進というように、
「★★」海進と呼称が変わるようで。

昔々・・・

この東京層が人間の目に触れることは
恐らくなかったでしょうし、
太古の魚たちや、アナジャコの目だけが、
じっとその様子を見つめていたのでしょう。

そして、今。

古い海底の上には、ぷかぷかとカモたちが浮かび。

581279f4.jpeg







毎年、桜が咲いています。

29851d60.jpeg72674655.jpeg








「時」という概念すら知らずに。
 

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