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MORNING on EARTH

8月の暑さも今年はヒトシオで、
部屋の中で何もせずに座っているだけなのに
朝からじっとりと汗ばんでくるような日が多い。

夏の疲れも溜まってきたし、
そろそろ涼しくなってくれないかなとも思うけれど、
一年を通じて、太平洋高気圧と熱帯低気圧の2トップが
競い合うようにして活躍するこの季節ほど、
空の様子がダイナミックに変化する時期は珍しく、
見ていて飽きない。

昔、ある友人が、


  「8月の空を見ていると、
   “PLANET”という言葉が思い浮かぶ、
   ああ惑星の上に住んでいるんだなと実感する」


と言った。

なるほどそうかもしれない。

ここ明るいJ村も、
小さいながらも
やはり地球上の一エリアをしっかりと占めていて、
無音の宇宙空間を猛スピードで移動しながら
巨大な気象運動の中に包み込まれている。

そんな風に感じる空を、数日前の朝にも見かけた。









f4a3761d.jpeg







うむ、地球の朝だ。


夏の廃階段

8月某日、日曜日。

王子神社まで散歩。

境内の東側を巻く石段を下って音無川沿いの遊歩道に出る。

川の上流に向かって遊歩道を行く、
これは明るいJ村方面へ戻る格好だ。

程なく、右手に大きな駐車場が見えてくる。

fdd8d423.jpg







駐車場の奥にはコンクリートの壁面があり、
この季節、手前を覆う夏草のせいで、
ぱっと見ただけではよく分からないのだが、
壁面の左手に、実は階段がある。

ちょっと寄ってみよう。

f3601dd5.JPGe6aa7ba9.JPG









上り切ったところはフェンスで仕切られ、
現在、この階段は使えなくなっている。

盛大に葉の茂った木立のせいで
写真ではよく見えないが、
階段上部の左手には朽ちた木造の廃屋がある。

あと35歳くらい若かったら、
間違いなく友達と一緒に
探検にいっているだろうなあ。

ふとしたはずみで、
不可思議な場所に迷い込めるかもしれないし・・・

7592af3b.jpg










 

桜の樹の下には

春、満開の桜を見て、
その樹の下には屍体(したい)が
埋まっているのだと言った人がいた。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html

ここ明るいJ村界隈の、夏の盛りの時期。

桜の樹の下には。

IMG_1691.JPG







七年近くを地中で暮らし、
一生の最後の一週間ばかりを地上で過ごそうと這い出してきた、
小さな昆虫たちの空けた穴がたくさんある。

IMG_1692.JPG







桜の樹の上には。

彼らが懸命に擦り合わせる羽の音が
フルボリュームで響き渡っている。

小さな穴を通して、
樹の下の屍体にも、
この音は届いているのかもしれない。

IMG_1695.JPG