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最上

 
明るいJ村駅を基点に、
東南東へ約17km、
江戸川区は篠崎にある
書店「読書のすすめ」の店主
http://www.dokusume.net/index.html
http://dokusume.com/modules/store/
清水克衛さんと、
水曜日の夜によく一杯飲んでいる。

一昨日の10月1日の夜もそう、
18時前の早目の時間だったが、


  「そろそろ行きますか」


と清水さんに促され、
2人で馴染の居酒屋さん
「最上(もがみ)」へ向かった。
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131205/13129048/

「最上」という店名は、
確か女将さんの故郷・山形に
ちなんでのものだったはずだ。

名物の焼き鳥はもちろん、
何を食べても美味しいし、
女将さんと大将の客あしらいもお見事、
酒も肴もついつい過ぎてしまうというやつ。

そういえばこの前も、
山形の夏の名物、
可愛らしいうす皮丸茄子の
おつけものが出てきて、
茄子好きの友人が、


  「うまい……」


と涙ぐんでいたっけ。

そんなことを思い出しながら、
灯りも人影もまばらな、
裏路地のような商店街を最上目指して歩く。

いつの間にかずいぶん日が短くなったし、
風が冷たくなった。


  「あれ?休みかな?」


隣りを歩いていた清水さんが言った。

通りの先に目を凝らす、
確かに最上の灯りが消えている。


  「ちょっと見てきます」


小走りで店の前まで行ってみると、
扉にこんな貼り紙が。









 


  「清水さん、これ」

  「ははは、まさかですよね、いいなあ~」


女将さん、ご実家に手伝いに行ったんだろう。

最上で飲めないのは
とても残念だったが、
寂しくはなかった。

清水さんも私も、
笑いながら灯りのついた
並びの小さな店に入った。

その時、
清水さんが何を考えていたかは
よくわからないけれど、
私はこう思っていた。

そうだ。

来週、最上にお邪魔したら。

焼きおにぎりを注文しよう。

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