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2010年9月25日、土曜日。
朝起きると冷たい雨が。
9月に入ってからも
しつっこく続いていたサウナのような暑さ、
あれは一体何だったんだ?なにかの勘違いか?
と疑いたくなるような寒さ。
エアコンの運転モードを冷房から暖房に切り替え、
スイッチを入れる。
空には分厚い雲、
役場の中は、日が高くなっても薄暗いまま。
近所のスーパーまで食材の買い出しに行き
帰ってきたのが11時少し前。
帰り道、雨は傘が役に立たないほどの土砂降りに。
この日、午後には外出の予定があり、
雨に濡れた体をバスタオルで拭きながら、
「何か一枚羽織って行った方がいいな」
と思っていたところ、部屋の中に突然光が差し込む。
「え゛っ??」
窓から外を見上げると、
雲が大きく割れて真っ青な空が顔をのぞかせている。
「これはよかった晴れた晴れた」と喜んでいるうちに、
窓の外も部屋の中も見る見る明るくなってきて、
12時半ごろ役場を出た時には、空はこんな具合に。
どこもかしこも日の光が溢れかえり、
激しい雨で埃と排ガスを
強引に洗い流された空気は、
文字通り塵一つなく澄み渡り、
まぶしさに目を細め歩きながら
気持ちの良さに思わず知らず頬が緩んでくる。
駅までの道すがら、
あっちこっちとカメラのシャッターを切りつつ、
「もしや狐か狸の仕業か?」
と不安になるくらいの天気の変わりようだった。
幸い、外出先でも、帰ってきた後も、
狐や狸や妖しげなモノノケは姿を現さず、
晴天のまま日が暮れる。
夜。
空には明るく大きな月が。
明るいJ村役場職員4名、
全員で役場のベランダに出て月見をする。
役場の屋根が月あかりに照らされている。
屋根には小ぶりのテレビのアンテナが
夜空を背景に一際黒く、
ぴしりと細く律儀に立っている。
いや~。
いい月だった。
狐も狸もモノノケたちも、
どこかでこの月に見惚れていたに違いない。