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正月の冨士神社

2010年1月1日、元日。

早朝、赤羽の崖の上で初日の出を拝んだ後、
明るいJ村役場職員S、K、Yの3名、
役場の隣にある職員Sの実家で、
おせち料理、屠蘇、雑煮。

KとYは、小豆の善哉も。

午後、3人で外出。

年の瀬の喧騒から一転、
軒並みシャッターが下り、
人出もまばらなJ村銀座商店街を中ほどまで行き、
右に折れて冨士神社へお参りに。

神社までの沿道も境内も、
半年前の縁日の騒ぎがまるで嘘のよう、
http://akaruij.blog.shinobi.jp/Entry/42/
午後の中途半端な時間だったからかもしれません、
ほとんど人気もなく閑散としていました。

時折ぽつり、またぽつりと、参拝客が現れる程度。

「ミニチュア富士山」冨士塚の階段を上り切ると、
塚の頂上の小さな石造りのお宮の前には
年の頃4つか5つの男の子を真中に挟んで、
若いご夫婦の姿。

お賽銭を自分で出したがる男の子、
もたもたと手間取って中々上手くことが運ばない。

その姿を、左隣からもどかしそうに見下ろし、
小声で急かす母親。

所在無さげに、息子と妻の様子を眺める男・・・

そうこうする内に、男の子、
ようやくお賽銭を出し終えたかと思うと、
背負っていた小さなリュックを地面におろし、
合掌しながらぺこりと頭を下げ祈り始めた。

男の子に合わせるように
両隣に立つ父母も一緒に頭を垂れ、祈る。

正月の東京らしい澄んで冷えた空気。

木陰を縫い、目の前で祈る親子3人の背中を
くっきりと浮かび上がらせる日の光。

程なく3人はお参りを終え、
脇の階段を下りていきました。

職員3名も、その後に続いて、
お参りをさせてもらったわけなんですが。

私、目をつむり、合掌しながら、
たった今までここで祈っていた男の子の、
健気で真っ直ぐな仕草が
瞼の裏に浮かんできて仕方がありませんでした。

実にいい姿だったなあ。

この先当分の間、お参りをする度に、
思い出すことになりそうです。

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