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2010年6月6日、日曜日。
ここのところ、新職員Aの配属で
何かとあわただしい明るいJ村役場。
午後にちょっとした時間ができたので、
職員Yと2人で村内の視察に。
天気は晴れ、少し蒸し暑いくらいの陽気だったけれど、
久しぶりの視察は楽しかった。
で・・・
役場の近くの、
あるお宅の玄関先まで来たところで見つけたのがこちら。
なにやらインゲンのような実。
さっと湯がいて、
おろし生姜と醤油でいただきながら
生ビールでも飲んだら極楽間違いなしというような風情。
こんなものが生るとは、
私、全く知らなかったんですが、
じつはこれ、藤の実。
そうです、この花の↓実なんです。
(※撮影20070429・荒川遊園)
ネット上の情報によれば、
鞘全体が50cmくらいの長さになることもあるそうで。
また、青空文庫にあった寺田寅彦先生のエッセイによれば、
冬になると鞘が弾けて
中の豆が勢いよく飛び出してくるとのこと。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2339_13490.html
一節を引用しますと・・・
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昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、
居間の机の前へすわると同時に、
ぴしりという音がして
何か座右の障子にぶつかったものがある。
子供がいたずらに小石でも投げたかと思ったが、
そうではなくて、
それは庭の藤棚(ふじだな)の藤豆(ふじまめ)がはねて
その実の一つが飛んで来たのであった。
宅(うち)のものの話によると、
きょうの午後一時過ぎから
四時過ぎごろまでの間に頻繁(ひんぱん)にはじけ、
それが庭の藤も台所の前のも
両方申し合わせたように
盛んにはじけたということであった。
台所のほうのは、一間(けん)ぐらいを隔てた
障子のガラスに衝突する音がなかなかはげしくて、
今にもガラスが割れるかと思ったそうである。
自分の帰宅早々経験したものは、
その日の爆発の最後のものであったらしい。
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ううむ、、、
思わぬところに、
こんなスリリングな装置が存在していたとは。
パチンと弾けるところ、見てみたいなあ・・・
飛んできた豆で怪我をしない程度に、
これからもそれとなく注目していきたいと思います。